スプレッド

スプレッドとは、為替取引の際の買値と売値の差額のことを言います。


例えばドル円の取引の際には、80.20円-80.30円のように2つの値が提示されます。

これは「現在80.20円で買いたい人がいて、80.30円で売りたい人がいる」ということを示しています。

従って、この場合に成り行き買いをすると80.30円で約定し、成り行き売りをすると80.20円で約定します。

この買いたいレートを「Bid」、売りたいレートを「Ask」と呼びます。


もしもドル円を買って、即座に売ると、80.30円で買って80.20円で売ることになりますので、それだけで0.10円の損失になります。

このスプレッドは業者ごとに一定なので、スプレッドの分が常に取引のコストになります。

買いで入ったら利益確定のためにいつかは売らねばならず、売りで入ったらいつかは買わねばならず、必ずこのスプレッドの分は業者に回収されます。


証券会社はこのスプレッドの幅に自社の利益を乗せていますので、会社ごとにスプレッドの幅が違います。

スプレッドはそのまま取引のコストに直結しますので、なるべくスプレッドの小さな業者を選んだ方がお得です。

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相場の動きを常に正確に予測できる人間は誰もいない

もしも相場の値動きを完璧に予測できれば、というのはトレーダーであれば誰もが一度は考えることでしょう。
しかしながら、それは誰にとっても不可能です。

相場もトレーダーも、共に完璧ではないからです。
もしも相場の値動きが完全に予測できるようになったのなら、誰も損をせず、同時に得もしないようになってしまうので、相場が成り立たなくなります。

相場の予測とは天気予報のようなものです。
それは時には当たりますが、時には外れます。
予測の精度を高めていくことは努力によって可能になりますが、それでも100%当てることはできないでしょう。

だから、どこかの誰かの立てるもっともらしい理由をはり付けられた相場予想を無条件に信じてはいけません。
それは時に当たり、時に外れます。
他人の予測を信じ切ってトレードをするのは、占いを信じ切って現実に行動を起こすようなものです。

それは他人の予測だけでなく、自分の予測も同じです。
予測とは誰がしたものであっても、常に外れる可能性があることを念頭に置かなければなりません。
さもなくば、「この予測は正しいはずだ。だからいま含み損を抱えていても損切りをする必要はない。間違っているのは相場の方なのだ」などと考え、ポジションに固執するようになってしまいます。

その行動の結果もたらされるのは、資金を大きく損なう大損害です。

相場が自分の思惑とは逆に行くということは、予測が間違っていたことの証明になるのですから、その場合にはなるべく早く損切りをしてしまうべきなのです。
しかし予測は当たるはず、と思い込むとそれが実行できなくなります。

「予測は時に外れるし、トレーダーは時に間違いを犯す」という認識を常に持っておくことで、ポジションに対して柔軟に対応できるようになります。

トレードの世界においては誰もが間違いを犯すのです。
相場がそれだけ不安定で、完全なものではないからです。
だから間違えることは恥ではありません。
しかし、間違いを認めることができず、いつまでも精算できないのなら、それは恥じるべきことです。

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ドルが強気に転換 中期的なトレンド転換の可能性

先週(9月5日~9日)はドルが大きく買われる展開となり、ドルインデックスは中期的な節目を超えました。

これにともなって、ドルの中期トレンドが転換した可能性があります。
ですので、ここからはドルストレートでのドル買いが有効な局面ではないかと思います。

目先はやや過熱感がありますので、短期で調整が入るのを待ってドル買いをしていくのがよいかと考えています。


こちらがドルインデックスチャートです。



50日平均線、200日平均線をあっさりと突破し、買いの勢いの強さがうかがえます。
また数値ベースでもここ数ヶ月の高値を上抜いています。

これらの現象から「ドルが中期的に強気転換した可能性が高まっている」と判断できます。


ファンダメンタル的に見ても、アメリカの経済問題よりもユーロ圏の債務問題に焦点が移っていて、ここから再度ドル売りに向かう展開にはなりにくそうです。


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スイスフランの暴落で損する仕組み

9月6日にスイスフランが暴落したことで、大きな損失を抱えた人が出ているようです。

損をするだけでなく、資金がマイナスに落ち込む(借金状態となる)人も出ていて、FXは怖い、危いと感じた人も多いでしょう。

どうしてこのような事態になったのかというと、スイス国立銀行が、「スイスフランが高くなりすぎているので、1ユーロ=1.2スイスフランの水準を最低ラインと設定した上で、無限に為替介入をする」と宣言したためです。

このため、それまで1ユーロ=1.1スイスフランだった相場が大きく動き、一時間もたたずに1ユーロ=1.2スイスフランになってしまいました。
これはおおよそ8~9%の変動で、為替市場で一時間でここまで大きくレートが動くことはめったにありません。

通常であれば資金がマイナスになる前に自動的に強制決済されるのですが、あまりに値動きが激しいために「スリッページ」が発生し、資金がマイナスになる人も出てしまいました。

スリッページとは、急激なレートの変動によって、思った通りのレートで取引が成立しないことを言います。
例えば、ドル円を80円で取引したいと思っても、一瞬で79円から81円に動いてしまった場合、売買が成立しないために80円では取引できないわけです。

今回のように相場を大きく動かす材料が出た場合に、このような現象が発生します。


さて、相場が8%動いたわけですが、たったの8%で資金がマイナスになるほど損をするというものおかしな話ですね。

どうしてそうなってしまったのかというと、それは「レバレッジ」という仕組みが影響しています。

レバレッジとは、元手となる資金の数倍~数十倍の金額で取引ができる仕組みで、有名なところでは株の「信用取引」があります。
信用取引は元手の3倍程度の資金で株の取引ができる仕組みで、元手を超えるお金は取引業者から借り受けます。

このレバレッジをFXの場合は最大25倍までかけることができます。
資金が100万円であれば、最大2500万円の取引ができます。

25倍というとすごい倍率ですが、通常の為替相場は一日の値動きが1~3%程度ですので、25倍にしても一応リスクは吸収できるわけです。

さて、そのようにしてレバレッジを25倍でかけていたとすれば、今回のスイスフランの変動では25(倍)×8(%)で200%の損失となります。
100%の損失で資金がゼロとなりますが、ここでは100%を超えているために資金がマイナスに落ち込むわけです。

2500万円×8%で200万円ですから、資金の100万円を超える損失が出ることなります。

通常であればマイナスに落ち込む前に強制決済されるのですが、スリッページが発生したために執行されませんでした。
強制決済が遅れた分だけ損失を抱えることになったのです。

ちなみにこういった事態が発生し、損失を負う可能性があることは、取引業者との契約の際に約款で説明されています。


では、今回のスイスフラン国立銀行の宣言が唐突であったのかというと、そうではありません。

もともとスイスフランはかなり買い進まれていて、日本と同じくかなりの通貨高になっている状態でした。
そのため、スイス当局は以前から為替介入を行うことを匂わせ、ユーロペッグ制にするのではないかという噂も出ていました。

なにより、スイスフラン円のチャートを見ればわかるのですが、介入以前にも108円から93円まで動くようなかなり荒れた相場になっていました。



こういう相場では、しばらくは大きな値動きが続くことが予想でき、大きくポジションを取った場合には、逆をつかれて大損をする可能性が高くなります。

リスク管理の観点から言えば、こういった相場にはそもそも参加しない方がよいのだと言えます。


今回の事態からは、

・荒れた相場に参加しない
・当局が介入を匂わせはじめたら、反対のポジションを取らない
・レバレッジをかけすぎない

といったリスク管理が重要であるという教訓が引き出せるかと思います。


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ペッグ制

ペッグ制とは固定相場制の一種で、特定した通貨とのレートを一定に保つ制度のことを言います。

主に貿易規模が小さく、競争力の低い国がこれを採用しています。

基軸通貨であるドルとのペッグ制が多く、これを「ドルペッグ制」と言います。
香港ドルやエルサルバドル・コロンなどがドルペッグ制を採用しています。
(香港ドルは一定の範囲での変動は認めています)

ペッグ制を採用するメリットは、強い国の通貨と連動させることで採用した国の通貨価値が安定し、貿易がスムーズに行えることにあります。

デメリットは自国の通貨政策に対する裁量の余地が乏しくなることや、アメリカ経済の変調により、自国経済の状態と通貨価値が見合わない状態になることなどが上げられます。

日本やイギリスなど、主要な経済大国はペッグ制でなく、変動相場制を採用しています。

ちなみに、「ペッグ」とは「釘で固定する」という意味です。

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